水をつくる 社員ブログ

HOME  パンくずリスト 水をつくる 社員ブログ  パンくずリスト 2016年1月

 

水をつくる社員ブログ 2016年1月

2016.01.22
    水処理サロン その43               

T : プラント設計担当   53才
                  
A : 装置設計担当    43才

A 「前回から耐蝕の話題になっているので続けましょうよ。」

 

T 「いいけど、結構難しいのよね。」

 

A 「まずは、ゴムから行きましょうか?」

 

T 「ゴム・・・配管パッキンから行きましょう。」

 

A 「1番よく使うのは、EPDM、FKMですが、どういう使い分けですか?」

 

T 「酸系薬品や次亜塩素酸ソーダがFKMで、それ以外はEPDMを使っています。」

 

A 「硫酸や塩酸で濃度が低いとEPDMでも可とか聞きますけど。」

 

T 「例えば、よく使う凝集剤のpHは各々、PACはpH4、ポリ鉄はpH3、塩鉄はpH1です。」

 

A 「全部FKM使いますか?」

 

T 「いえ、個人的には、塩鉄は塩酸と同じなので、FKM使いますが、その他はEPDMでもいいと
   思いますよ。」

 

A 「FKMは高価ですもんね?」

 

T 「ただ、実際に35%塩酸で10年以上経過したEPDMの全面パッキンを観察すると
   接液部分は固く変質しているんですが、ボルト孔部分まで届いていないんです。」

 

A 「ほお~、で、その後も漏れが生じないんですか?」

 

T 「そこから、劣化が進む様子も感じられないんで、多分大丈夫なんでしょう。」

 

A 「ただ、それだと全面パッキン限定ですね。」

 

T 「ええ、そう思います。O-リングや内パッキンでは耐食性のある材質が必要でしょうね。

 

A 「テフロンはどうですか?」

 

T 「最強パッキンですね・・・高温でも強いし・・・ただ、固すぎて良く漏れますよね。一度ばらすと
    新品に入れ替えないと、どうしても液漏れが止まらないとか。(笑)」

 

A 「笑ってる場合じゃないですよ。それこそ高いのに」

 

T 「まあ、どうしてもテフロンなら、PTFEライニングパッキンが無難ですね。」

 

A 「最後に、バイトンもFKMもFPMもみんな同じって聞いた事あるんですが?」

  

T 「それはフッ化系ゴムとして、特性もよく似ててと言う意味ですね。 FKMはフッ化ビニリデン、
   FPMは、フルオロエチレンプロピレンで、組成は別物です。また、バイトンはデュポン社の
   商品名で、FPMに近いですが、バイトンにも種類があって成分は特性に合わせて微妙に
   違うようですよ。」

 

A 「ん~やはり話が難しいですね・・・」


- 新シリーズで次回へ続く  -

2016.01.05
    水処理サロン その42               

T : プラント設計担当   53才                  
A : 装置設計担当    43才


A 「鉄板槽のFRPライニングなんですが。」

 

T 「はい、いきなりやね。」

 

A 「ライニングに痛みが出来て、外壁腐食してるんですが?」

 

T 「まず、鉄が痛む=酸系の排水ですね。FRPの種類は何ですか?」

 

A 「え、FRPですけど?種類あるんですか?」

 

T 「FRPは、ファイバー+樹脂の複合素材で、現場で使うのはほぼファイバー3種類と樹脂3種類です。」

 

A 「じゃ、組み合わせで9種類という事ですか。」

 

T 「そうですね。ポリエステル系樹脂は薬品に関係ない耐候性重視なので、直接仕事に関係ないです。
   ビニビス系は、強度があり耐薬品性が高くよく使います。ノボラック系は耐溶剤性と高温度での
   使用に向いています。」

 

A 「ファイバーはどうですか?」

 

T 「まず、カーボン系がありますが、製品には多く使われていますが現場では、あまり使いません。
   現場での主流はガラス繊維で、特別にGFRPとか呼ぶ時もあります。」

 

A 「あと、1種類はなんですか?」

 

T 「これは、特殊ですがフッ酸の時だけ、有機系の高張力ビニロンファイバーを使わないと
 ガラス繊維が溶けて、すぐに穴が空きます。」

 

A 「そうですか・・・実は低濃度ですがフッ酸が、入った液なんです。」

 

T 「それは、まずいね。全体が痛みだすよ。早く手を打たないと・・・」

 

A 「でも不思議な事に、流入の落ち口付近の喫水線より上だけが腐食してるんです。」

 

T 「水面より下はどうも無いんですか?」 A 「はい  全然。」

 

T 「じゃあ、飛沫や壁に付着したフッ酸が、水分蒸発で濃度が上がり、ガラスを溶かしたんでしょ。」

 

A 「あ~、なるほど、ありえますね。じゃあ、早速ビニロンマットで補修して・・・
    ガラスマットの上に、ビニロン張っても大丈夫ですか?」

 

T 「もともと、ガラス繊維の方が強度はあるので、下層の1plyだけ450#くらいのガラスマットを張ったり
 するので大丈夫ですよ。」            A 「450# ?」

 

T 「ガラスマットの面積1平米当たりの重量です。 450g/m2」

 

A 「ほうほう、イコール、ガラスマットの厚みですね。」

 

T 「あ、それと、流入配管は水面下まで延長しておいて下さい。」

  

A 「あ~~~   ほんまですね。^^」


- 新シリーズで次回へ続く  -

 
Page Top