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水をつくる社員ブログ 2018年3月

2018.03.30

 

    水処理サロン その59
     
  T : プラント設計担当   53才
  E : 営業担当    42才
     
E 「修理お願いします。活性炭塔が腐食で穴が空いて、漏水してます。」
     
T 「え?うちの製品なの」
     
E 「いえ、うちじゃないんですけど、”デクロライザ-”って呼んでますけど。」
     
T 「それは、ただの脱塩素塔っていう意味でしょうね。」
     
E 「そうなんですか?食品の用水処理でステンレス製なんですけど・・・」
     
T 「うちのじゃ無ければ、ほっとけば、いいじゃない。」
     
E 「営業はそうも行かないんですよ。。。製作会社はもう無いらしいですし・・・」
     
T 「・・・じゃあ、状況を聞きましょうか?ステンレス製って言ってたよね。」
     
E 「ステンレス製の内面エポキシ塗装らしいです。」
     
T 「そりゃ、活性炭塔としては問題あるなー。」
     
E 「ステンレスでも傷むんですか?」
     
T 「まずは塩素分解のメカニズムから話します。酸化力の強い遊離塩素や持続力の長い
    結合塩素は、有機物と接触すると酸素を放出して、対象物を酸化します。」
     
E 「活性炭は、炭化しているのに、まだ、酸化分解するんですか?」
     
T 「表面の電位がマイナスであることも要因ですが、元はヤシ殻なので有機物も残っています。
    製品によって、差異はありますが新炭で5%前後です。しかも、活性炭の主成分の
    炭素でさえ酸化の対象です。」
     
E 「再生炭を、塩素吸着に使わないのも、そのへんに理由があるんですか?」
     
T 「そうですね。廃炭の再生温度は800℃くらいなので、新炭よりも有機物は少ないです。
    そもそも、有機物=強熱減量と考えると、強熱減量温度は300℃なので、ほぼ0です。」
     
E 「それに、熱再生すると目減りするのは割れるからでしょ・・・強度も落ちるみたいですね。」
     
T 「なので、より硬い活性炭が望ましいです。 で、分解された次亜塩素酸ソーダは、ナトリウム、
    酸素、塩素の化合物になります。」
     
E 「全て、イオン化していたら全部金属に害になりますね。・・・じゃあ、塩素吸着塔では無いんですね。」
     
T 「そうですね。次亜塩素酸ソーダ分解塔ですかね・・・だから、SSで内面ゴムライニングで、外面
    耐蝕塗装すれば、高価なステンレスの意味が無くなりますね。」
     
E 「じゃあ、今回どうすれば、いいんですか?」        T 「うちの標準に交換すれば?」
     
E 「だから~~~  (聞かなきゃ、良かった・・・・泣)
     
                             -次回には続きません。-
     

 

2018.03.01

 

    水処理サロン その58
     
  T : プラント設計担当   53才
  Y : 電気設計担当    42才
     
Y 「はい、続きです。前回はDOの立ち上がりを測定しました。」
     
T 「これで、送気量とDOの上昇量は解りました。ちなみに送気は、3.92h^-1。DO上昇は0.9mg/L・min
    でした。」
     
Y 「お~h^-1は曝気強度の単位ですね。そこで、呼吸速度:Rrの加算ですね。」
     
T 「はい、Rrの測定値は、23.1mg-O2/L・hでした。」
     
Y 「それは、高いんですか?低いんですか?」
     
T 「MLSS5000mg/L程度なので、Krは4.6mg-O2/g-MLSS・h。これは充分、酸化分解が終わった
    後の基礎代謝呼吸量です。初期呼吸は、約5倍の24mg-O2/g-MLSS・hでした。」
     
Y 「数字が多くて、疲れてきました~。まだ、続きます?」  T 「もちろん。 -キッパリ- 」
     
T 「これら全てを1m3・h当たりに換算すると、曝気槽1m3に対して、1時間に3.92m3の送気により
    77.1gの酸素が移動したことになります。」   
     
Y 「ひ~もうだめです・・・・・」
     
T 「最後です。3.92m3の空気中には、1.64kgの酸素が含まれます。よって溶解効率は
    4.7%となります。」
     
Y 「ひ~時間かかったですけど、溶解効率悪いです~~~」
     
T 「そうですね、散気装置の性能判定の場合は、実際にはこれに、温度補正と酸素の飽和点降下の
    プラス補正と水圧によるマイナス補正をするんですが、その誤差は大きくは無いです。
    まあ、今回の結果は溶解効率は5%ぐらいでしょうね。数値的には水温30℃、
    酸素飽和濃度7mg/L(実測)、平均水圧25kPaで補正してみて下さい。」
     
Y 「ひ~~それなんとかしないと、いけないんじゃ無かったんですか?」
     
T 「はあ、そうですか?MBRユニットの散気装置は、クロスフローの流速への変換量が大きくなるよう
    粗気泡なんです。よって、溶解効率はあっても4%程度だと思います。」
     
Y 「じゃあ、10~15%なんて、高溶解効率の散気装置が入っていた方が困ってたと・・・?」
     
T 「そうですね、まあ、その時は、予備散気装置を仮設して、帳尻を合わせばいいと思うんですが。」
     
Y 「なんか、大変な工事でしたね?」
     
T 「そうですよ、ここで大切なのは、改造後の能力はもちろんUPしてるんですが、その仮設状態時に
    設備が耐えられるのか、どうかというところです。」
     
Y 「ん~能力不足で、仕方なく増強するような状態では、この工法は使えないみたいですね。
    まあ、なにはともあれ、お疲れ様でした。」
     
T 「はいはーい。 \(ToT)/ 」
     
                              - 次回へ続きません。  -
     

 

 
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