水をつくる 社員ブログ

HOME  パンくずリスト 水をつくる 社員ブログ  パンくずリスト 2018年6月

 

水をつくる社員ブログ 2018年6月

2018.06.21

 

    水処理サロン その62
     
  T : プラント設計担当   53才
  Y : 電気設計担当    42才
     
Y 「ちょっと、現場で困っています。沈殿槽トラフが均等に流れないんですけど・・・?」
     
T 「はい、それでは、まずは水平に設置されているかどうか確認しましたか?」
     
Y 「ええ、レーザーで水平はバッチリでした。」
     
T 「それでは、どんな不均等ですか?」
     
Y 「連続して片側10ヶ所くらいの90°ノッチから水が流れないんです。」
     
T 「沈殿槽の径はいくらですか?」   Y 「2000φです。」     
     
T 「ふむふむ、小さいね。それって、連続してノッチが切ってありますか?」
     
Y 「はい、スキマ無く・・・・・谷山谷山と・・・80mmくらいの深さですかね~。」
     
T 「それでは、2000φの円周6280mmに160mm幅のノッチが約40個並んでいるんですね?」
     
Y 「はいそうです。よく見る形なんですが、どこが悪いんでしょうか?」
     
T 「まず、径が小さいので、水面堰負荷を15m/dとして1時間当たり1.96m3/h=33L/minです。」
     
Y 「そうですね。」
     
T 「で、それを堰の数で割ると0.825L/ケ・minです。これを直角三角堰の公式で堰高さを出すと・・・
    基本的には、この水理公式の使用範囲は、堰高さ20mm以上なんですが強引に・・・・・
    3mmHくらいになります。 なので、表面張力で出ないノッチが出来てしまうのでしょう。」
     
Y 「ん~~トラフウエアは、別部品のPVC製なので、少し切り込んでみましょうか?」
     
T 「出ないノッチの水が出るようになると、出ていた所が止まるでしょうね。」
     
Y 「じゃあ、どうすればいいんでしょうか?」
     
T 「ノッチの数を4~5個に1ヶ所ぐらいに減らせば問題解決しますよ。」
     
Y 「それで、問題ないんでしょうか?」
     
T 「この場合の、越流堰負荷は47m3/d÷6.28mなので、7.5m2/dです。設計基準では50m2/d
    以下なので全く問題ないですよ。仮に1/4に堰数を減らせば、1ノッチ当たりの水量は、
    3.3L/minになり、堰高さは17mmになります。これで、出ないノッチは無くなります。」
     
Y 「ん~でも、堰が減った分だけ流速は速くなって性能が落ちるんじゃ無いでしょうか?」
     
T 「(ひつこいな~) じゃあ、この場合の流速計算をしてみましょう。ノッチの減らした場合の、流速は 
    堰通過時、約19cm/secです。でも、堰から10cm距離が離れるだけで、流速は
    1/100になります。  局所的な流速では、性能は変わらないので、均等に
    水が出ない方が問題は大きいですね。」
     
Y 「解りました。理解しました。了解です。」
     
                              - 次回へ続きません。  -

 

 
Page Top