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水をつくる社員ブログ

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水処理サロン その51

2016-10-27
  T : プラント設計担当   53才  
  Y : 電気設計担当    42才  
   
Y 「助けてくださ~い。」  
   
T 「はい。水処理相談室です。どのようなご相談ですか?」  
   
Y 「え? そんなの始めたんですか?」  
   
T 「うそ、うそ、なんですか?」  
   
Y 「今の現場で、SGPとSUSの配管継ぎ手を絶縁しなさいって言われてるんですけど・・・ 」  
   
T 「異種金属絶縁ですね。実施例が社内ではあまりないし、絶縁しない事のトラブルもないですけど。」
   
Y 「曝気槽のライザー管の接液配管がステンレスで、送気管はガス管なんです。」  
   
T 「湿度の高い現場ですか?」  
   
Y 「全地下構造の生物処理なんで、湿度高くて、結露多くて、絶縁悪くて、腐食多くて・・・・。」  
   
T 「はいはい、解りました。まず、イオン化傾向の低い金属を貴金属といいます。」  
   
Y 「プラチナや金ですね。反応しにくい材質ですよね。」  
   
T 「そだね。で、その反対にイオン化傾向の大きな金属を卑金属といいます。」  
   
Y 「卑金属?あまり、聞き慣れない言葉ですね?」  
   
T 「配管に使われる材質を、傾向の少ない順に並べると、 プラチナ<金<SUS316<銀<  
  SUS304<青銅<黄銅<銅<錫<鉛<鋼・鋳鉄<ジュラルミン<アルミ<亜鉛」  
   
Y 「金の配管ってあるんですか?」  
   
T 「さっき出たから、並べただけです。で、このイオン化傾向の差が大きいと電位差が生じて  
  ガルバニック電流が流れます。」  
   
Y 「ガルバニック電流って、あの、ガルバニ電池の事ですか?」  
   
T 「まさしく、電池そのものです。で、この時、卑金属側がガルバニック腐食を起こします。」  
   
Y 「で、どうすればいいんですか?」  
   
T 「フランジ間は、パッキンで絶縁できているので、ボルトに絶縁ボルトを使うか、絶縁スリーブと
  絶縁ワッシャーを取り付けて下さい。」  
   
Y 「それだけなんですね。よかった。」  
   
T 「現実には、ステンレスのサポートと炭素鋼の配管では、サポート側が地絡しているので、  
  樹脂台座と絶縁被覆付きUボルトで固定しないといけないですね。」  
   
Y 「ひ~。余計に、いらない事言わないで下さい~~ありがとございました~」  
   
  - 次回へ続く可能性は無いです。  -

水処理サロン その50

2016-09-23
  T : プラント設計担当   53才  
  E : 営業担当    42才  
   
E 「60%硫酸がなぜ、希硫酸なんですか?」  
   
T 「いきなりやね?(久しぶりに・・・)」  
   
E 「60%の硫酸が薄いとは思わないんですが?」  
   
T 「薄くはないよ。でも、希硫酸の希は希釈の希で、水に混ざった・・・と言う意味だよ。」  
   
E 「えっ、そうなんですか?じゃあ70%でも?」  
   
T 「はい。 実際には、50Be(ボーメ)の62.8%や60Beの77.7%ですけどね。」  
   
E 「じゃあ、98%の濃硫酸っていうのもおかしくないですか?」  
   
T 「それは、残りの2%が水ではなくて、不純物なので、濃硫酸で正解です。」  
   
E 「ふーん、まず問題はここからで、保管するのに法的な制約ってあるんですか?」  
   
T 「まず、濃硫酸は、毒劇物取締法で、200kg以上の保管は、届け出や資格が必要です。」  
   
E 「それは、あまり仕事上関係ないですね。」  
   
T 「そだね、で、工業用の硫酸については、医薬用外劇物指定なので、表示義務や保管責任者の
  選任が必要です。資格はいらないけどね。」  
   
E 「薬品タンクに良く張ってあるやつですね。毒物と劇物ってありますよね?」  
   
T 「はい、区分的には、マウス経口LD50で30mg/kg以下が毒物で、それ以上は劇物です。」  
   
E 「マウス経口???」  
   
T 「実験ラットに体重1kg当たりに、30mgの硫酸を飲まして、50%が死ぬ境界が、毒劇物の境です。」
   
E 「ぎゃ、かわいそうに~~~ネズミの気も知らずにさらっと、言いましたね。」  
   
T 「・・・・60%硫酸で、マウス経口50LDが2g/kgなので、劇物扱いです。」  
   
E 「毒物の方が、より危険という事ですね。」  
   
T 「そうですね。で、硫酸の場合は、10%以下では、医薬用外劇物でもなくなります。」  
   
E 「へ~、表示義務もなくなるんですね。 他に、注意する事はありますか?」  
   
T 「消防法では、60%以上の硫酸を、消火活動阻害物質としているので、届け出が必要です。」
   
E 「ほ~ 消防検査で、薬品の配置や防液堤の構造を見ていく時がありますが、それなんですね。」
   
T 「それと、経済産業省管轄で、化学管理物質指定というのがあって、PRTR制度に基づく有害物質の
  量的な把握管理が必要になってきています。」  
   
E 「最近、地震や津波や、自然災害も多いですからね~。ちゃんと把握が必要ですよね。」  
   
  - 次回へ続く可能性は無いです。  -

水処理サロン その49

2016-08-23
  T : プラント設計担当   53才  
  E : 営業担当    42才  
   
E 「ステンレスって、磁石に付かないですよね。」  
   
T 「いきなりどうしたんですか?」  
   
E 「SUS304の製品に磁石がひっつくって、客先からクレームが来てるんです。」  
   
T 「ほうほう、製品はなんですか?」  
   
E 「オールSUS304製のろ過器なんですが・・・」  
   
T 「ほうほう、その鏡板の絞り部分とかですか?」  
   
E 「そうなんですよ。 ・・・って、なぜ、場所まで解るんですか?」  
   
T 「まずは、ステンレスから説明しましょう。ステンレスの全てが磁石に付かないわけではありません。」
   
E 「え、そうなんですか?」  
   
T 「SUS300系は、オーステナイトと言って、よく言う18-8ステンレスです。」  
   
E 「18-8?」 T 「18%クロム、8%ニッケル合金です。」  
   
T 「で、オーステナイトだけ磁石に付きません。後のマルテンサイト系やフェライト系の400番台は
  磁石に付きます。」  
   
E 「でも、そのSUS304に、磁石がひっつくんで、困っているんです。」  
   
T 「合金時、冷却の早さや炭素成分の分布により組成が決定しますが、SUS304は磁性の向きが
    バラバラで磁石に付きませんが、強い圧力や温度変化により、磁性が揃う事があります。」
   
E 「で、鏡板の絞り部分が、1番磁化しやすいという事ですか・・・・」  
   
T 「そうですね、そこから想像すると、鏡板の径は小さい方が、鏡板の厚みは厚い方が、  
  磁性が強くなるでしょうね。」  
   
E 「それ、元に戻す事はできないんですか?」  
   
T 「もともと、外的な力に対しては磁性は揃う方向が自然なので、手を加えれば加えるほど  
  磁石に付きやすくなります。」  
   
E 「じゃ~、無理なんですね。」 T 「無理です。」  
   
T 「ただ、外的力が加わらないと磁性がバラけるとか、磁区が小さくループ化するとかで、だんだん
  磁性は弱くなると思うので、時間待ってもらえば、いいんじゃないですか。」  
   
E 「それ、客先に説明してもらえませんか?」  
   
T 「自分でしなさい。 あ~そうそう、鏡板の中央は磁石に付かないから、それで説得して下さい。」
   
E 「は~ ⤵ ⤵ ⤵ ⤵ 。」  
   
  - 次回へ続く可能性は無いです。  -  
 

水処理サロン その48

2016-06-21
T : プラント設計担当 53才                  
E : 営業担当 42才

E 「今日のポリエチレンタンクの勉強会よかったですね。」
 
T 「うんうん、知らない事もあったね。^^」
 
E 「ポリエチレンタンクの劣化試験なんてあったんですね。」
 
T 「末端置換基の酸素を含むカルボニル基の含有量で、経時劣化を数値化してるみたいね。」
 
E 「それ難しいですね。」
 
T 「もともと、ポリエチレンはエチレン重合体でLDPE(低密度ポリエチレン)でも同じ、構成なので酸素は
含まないから、古くなって酸素と結合した量を測っているんでしょうね。」
E 「FT-IR:フーリエ変換型赤外分光測定って、言ってましたけど、なんなんですか?」
 
T 「有機化合物は、特有の赤外線波長を吸収するので、その波長で、組成の判定をするらしいです。」
 
E 「ポリエチレンの新品と旧品の比較分析データってあるんですが・・・・」
 
T 「まずね、たぶんだよ・・・2900カイザー(cm^-1)のピークは、主組成のC-H結合の吸収量だよ。」
 
E 「カイザーは、単位から言って波長ですね。」
 
T 「おっ、やるね、で・・・これは、波長で、3.4μmの中赤外線域ですね。」
 
E 「ん~UV計の紫外線吸光度と似たようなもんですか?」
 
T 「・・・(無視)・・・で・・・1000カイザー(cm^-1)付近は、重合分岐点のC-C結合の量かな。」
 
E 「(無視かよ。) もう、かなり理解不能です。」
 
T 「で、問題のカルボニル基がC=O結合で、1720カイザー付近の吸収にピークが出ると。」
 
E 「新品にはその付近にピーク無いですね。・・・で、それは、劣化しているという事ですか?」
 
T 「・・・PEタンクの設置環境によって、差が出るのは確かなんだから、そうでしょう。」
 
E 「でも、表面サンプリングだけっていうのも、なんだかしっくりこないですけど。」
 
T 「劣化診断パンフの最後に、この数値を基に引張り伸び残率50%の劣化診断を行います。って
書いてるでしょう。こっちが、大事だね。これは、メーカーの経験則でしょうからね。
それに、引張試験なんて破壊検査なんだから、サンプルも取れないよ。」
 
E 「まぁ、そうですね。 営業としては話のネタが増えてありがたいと、しておきます。」
 
T 「なんか、営業の鏡だね。」
 
E 「さあ、バンバン売るぞ~」
 
T 「パチパチ~。」

- 次回へ続く可能性は無いです。 -

水処理サロン その47

2016-05-23
    T : プラント設計担当 53才
       A : 装置設計担当 43才
 
A 「前回から耐蝕の話題になっているので続けましょうよ。」
 
T 「前回と同じ入りって事は、またまたまた、コピペやね。^^」
 
A 「もう耐蝕飽きてきたので最後に、塗料でいきましょう。」
 
T 「塗料と言えば、今でもタールエポって、言っちゃいますね。」
 
A 「そうですね。発がん性でJIS規格廃止されてから、7年以上経ちますよ。」
 
T 「でも、言っちゃうね。ノンタールエポキシとも言わないのにね。」
 
A 「変性エポキシ樹脂塗装-黒ですかね。」
 
T 「でも、古い製作図なんか、SS/TEって書いてあるけど、古い図面は既得権だね。」
 
A 「え?でも、それって古いから、ホントにタールエポ塗ってますよ。」
 
T 「・・・・・・・・・・・・・・・そだね。」
 
A 「まずそのエポキシなんですが、耐蝕が強いのか弱いのか、よく解らないんですけど?」
 
T 「それは、エポキシ塗装の種類が増えて、一言でエポキシ塗料って言えなくなってるからだよ。今、製作品の外装に1番よく使う、エポキシウレタンなんて、お客さんにも評判  いいよ。」
 
A 「あ~、システム塗装ですね。」
 
T 「耐蝕的には、油性系<フタル酸系<エポキシ系<ウレタン系<塩化ゴム系<ポリエステル系 他にも種類はあると思うけど、一般に現場で使うのはこんな感じ。」
 
A 「樹脂系で、1液性っていうのもありますけど、あまり良くないですね。」
 
T 「タッチアップとかに使う事あるけど、基本的には使わないよ。」
 
A 「耐蝕順位に、マリンペイントってありませんけど、よく言ってません?」
 
T 「それもタールエポと同じで、古い呼び方ですね。船底の塗装用で塩害に強い+カキ付着防止に 鉛や錫含有ってシロモノですよね。」
 
A 「船に使うから、マリンペイント・・・じゃあ、今ではポリエステルのFRP系ですね。」
 
T 「ええ、それと、無害の酸化チタンや抗菌剤含有で生物付着防止用塗料ってあるみたいですね。」
 
A 「最後に、塗装膜厚試験じゃなくて、塗膜強度試験って知ってますか?」
 
T 「カッターで傷つけて、粘着テープで剥がすやつですよね。」
 
A 「クロスカット法って、以前碁盤目試験法って言ってたJIS試験ですね。やった事ありますか?」
 
T 「ユーザーに言われてやってみたけど、判定解らずグダグダでしたわ。(キッパリ)。」
 
A 「キッパリって?」 - 次回へ続く可能性は低い -
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