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水をつくる社員ブログ

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水処理サロン その46

2016-04-25
T : プラント設計担当 53才
A : 装置設計担当 43才
A 「前回から耐蝕の話題になっているので続けましょうよ。」
T 「前回と同じ入りって事は、またまた、コピペやね。^^」
A 「前回は、PVCで話が逸れたんで、耐蝕の樹脂いきましょう。」
T 「そうです・・・ね・・・。」
A 「仕事上出てくる樹脂は、PVC、PE、PP、ABS、PVDF、ETFE、PTFE・・・」
T 「種類がありすぎるので、被耐蝕性で進めましょうよ。」
A 「そんな言葉あるんですか?。」 T 「今、造った。」
A 「・・・で・・・例えば、耐酸性が低いのは・・・て、感じですか?」
T 「樹脂は、基本耐薬品性に優れているからね~、その中でもナイロンかな。」
A 「ナイロンなんて、使いますか? ストッキングくらいしか思いつかないですけど。」
T 「レーキの水中軸受けのMCナイロン。これ接液、酸系は不可です。」
A 「酸性凝沈とか?」 T 「そんなのないね・・・・」
A 「じゃ、次は塩素系はどうですか?」
T 「比較的、ポリプロピレンが弱いですか?」
A 「ちょっと自信なくて、疑問型になってますよ、大丈夫ですか?」
T 「だから、樹脂は元々・・・・・次、溶剤系は、以外とPVDFとか?」
A 「また、?付いてますよ。それ、出典どこから出てるんですか?」
T 「ああ、それ、いい質問ですね。Aさんは耐蝕表いくつ持ってます。」
A 「5種類くらいですか。」 T 「私、11種類です。エヘン!」
A 「多ければ、いいってもんじゃないでしょうに~。」
T 「多くの耐蝕表を使っているのは、同じ項目でも資料によって、評価が違うのがよくあるんです。」
A 「ああ、ありますね。◎はだいたい◎ですが、○△×なんて、入り乱れてますね。^^」
T 「だから、たくさん見較べないと心配なんですよね。○5対×3で耐蝕OK・・・な感じで。」
A (なんか、内容がいい加減になってきたかな?)
- 次回へ続く可能性が高い -

水処理サロン その45

2016-03-28
T : プラント設計担当 53才
 
A : 装置設計担当 43才
 
A 「前回から耐蝕の話題になっているので続けましょうよ。」
 
T 「前回と同じ入りって事は、また、コピペやね。^^」
 
A 「今回は、樹脂いきましょう。」
 
T 「その前に、塩ビ、塩化ビニール、U-PVCで聞き捨てならない話が、あるんだけど。」
 
A 「おもしろそうな話ですか?」
 
T 「ある日、樹脂メーカーの営業が新商品のパイプ説明に来社しました。」
 
A 「もう、それでメーカー数が一挙に4~5社に限定されますね。」
 
T 「・・・・そこは、内緒だよ。で、言うには従来のVPは、塩酸に耐性がないって言うんです。」
 
A 「え?塩化ビニールは塩酸使用可ですよ。」
 
T 「そうですよ、塩ビはね。でも、ビニールパイプは骨材が15%程度、混ざっているらしいんです。」
 
A 「初めて聞きますね。」
 
T 「でね、HIはその骨材をゴム系の弾性のある材料に替えて、耐衝撃性を出してるんだって。」
 
A 「で、普通の塩ビパイプは何を使ってるんですか?」
 
T 「そこまでは、聞かなかったけど、年数が経過するとパイプに微細孔が生じて塩酸がにじみ出る
と言うのよ。 古い塩酸貯槽廻りのVPが何かベタベタするような気がしない?」
 
A 「気がしなくもないですが、本当ですか~?」
 
T 「現に、プツプツとにじみ出た塩酸の顕微鏡写真も見せてもらったよ。」
 
A 「それで、塩酸のにじみ出ないパイプを作りましたって、売り込みに来たんですか?」
 
T 「まあ、そうなんだけどね?じゃあ、今までの配管どうすんの?て事になるよね。」
 
A 「それに、HIVPなら問題ないんでしょ。」
 
T 「そうなるね。じゃあ新商品のパイプの存在って必要なの?てなるよね。」
 
A 「そうですね。でも、いつも薬品系はHIVP使ってますよね。」
 
T 「基本はね。でもユーザーがVPでいいって言ったら、VP使ってるけどね。」
 
A 「そこは、HI使いましょうよ。まじめな技術屋としては・・・・」
 
T 「お客様は神様ですから、イエスマンですよ、私。(キッパリ)。」
 
A (出入り禁止が多いのに、よく言うよ・・・・・・・)
 
- 次回へ続く可能性が高い -

水処理サロン その44

2016-02-29
T : プラント設計担当   53才
A : 装置設計担当    43才
 
A 「前回から耐蝕の話題になっているので続けましょうよ。」
 
 
T 「前回と同じ入りって事は、コピペやね。^^」
 
 
A 「今回は、金属いきましょう。」
 
 
T 「まず、腐食って定義は何かな?」
 
 
A 「イオン化して欠損する事ですかね。」
 
 
T 「それじゃ、電触も入っちゃうね。酸化や水酸化で、変質して被膜形成することは腐食かな?」
 
A 「広義では、腐食でしょうけどね。でも、苛性ソーダに鉄は使用可ですよね。これは水酸化鉄被膜で
  それ以上変化が進行しないし、液側にも影響がない定常状態となるので問題ないのでしょう。」
 
T 「じゃぁ、ここでは使用可はOKね。話変わるけど、インドの錆びない鉄柱って知ってる。」
 
A 「1500年前の鉄柱、アショカピラーって、オーパーツですね。」
 
 
「あれ、錆びてるよね。」 A  「錆びてるから、1500年持ってるんでしょうね。」
 
 
「でも、世間では錆びないと言うよね。正確には錆びない酸化鉄被膜柱だと思うんだけど。」
 
A 「・・・・その話、続きます?」 T  「・・・・・・・・・・・・」
 
 
T 「そもそも、金属表面は電荷的に不安定で、空気中ではすぐに酸化してるんだよ。」
 
 
A 「ステンレスもですか?」
 
 
T 「もちろんです。ただ、ステンレスは、ニッケルクロム鋼ですから、被膜はイオン化傾向の大きな
   クロム酸化皮膜です。この層が、薄くて強いために腐食しない、錆びないと言うだけです。」
 
「ステンレスでも、酸には耐食性は無いですよね。」
 
 
T 「そっちは、イオン化してるから、電離して溶けちゃいますね」。
 
 
A 「ハステロイはどうですか?」
 
 
T 「どっから出てくるの?ハステロイって。」
 
 
「電極棒であるじゃないですか。」
 
 
T 「はいはい、超高価なやつです。ニッケル合金ですね。次亜や海水の塩素系で使えますが、それ
   より安価なチタンの方が使い勝手がいいでしょう。 でも、全て強酸には使えませんよ。」
 
「まあ、金属は酸には使わないと言う事ですね。」
   
 
T 「そうですね、何か特殊なケースがあったけど、忘れた~。」
 
 
「・・・・・・」
 
- 次回へ続く可能性が高い  -

水処理サロン その43

2016-01-22
T : プラント設計担当 53才
                  
A : 装置設計担当 43才
A 「前回から耐蝕の話題になっているので続けましょうよ。」
 
T 「いいけど、結構難しいのよね。」
 
A 「まずは、ゴムから行きましょうか?」
 
T 「ゴム・・・配管パッキンから行きましょう。」
 
A 「1番よく使うのは、EPDM、FKMですが、どういう使い分けですか?」
 
T 「酸系薬品や次亜塩素酸ソーダがFKMで、それ以外はEPDMを使っています。」
 
A 「硫酸や塩酸で濃度が低いとEPDMでも可とか聞きますけど。」
 
T 「例えば、よく使う凝集剤のpHは各々、PACはpH4、ポリ鉄はpH3、塩鉄はpH1です。」
 
A 「全部FKM使いますか?」
 
T 「いえ、個人的には、塩鉄は塩酸と同じなので、FKM使いますが、その他はEPDMでもいいと
思いますよ。」
 
A 「FKMは高価ですもんね?」
 
T 「ただ、実際に35%塩酸で10年以上経過したEPDMの全面パッキンを観察すると
接液部分は固く変質しているんですが、ボルト孔部分まで届いていないんです。」
 
A 「ほお~、で、その後も漏れが生じないんですか?」
 
T 「そこから、劣化が進む様子も感じられないんで、多分大丈夫なんでしょう。」
 
A 「ただ、それだと全面パッキン限定ですね。」
 
T 「ええ、そう思います。O-リングや内パッキンでは耐食性のある材質が必要でしょうね。
 
A 「テフロンはどうですか?」
 
T 「最強パッキンですね・・・高温でも強いし・・・ただ、固すぎて良く漏れますよね。一度ばらすと
新品に入れ替えないと、どうしても液漏れが止まらないとか。(笑)」
 
A 「笑ってる場合じゃないですよ。それこそ高いのに」
 
T 「まあ、どうしてもテフロンなら、PTFEライニングパッキンが無難ですね。」
 
A 「最後に、バイトンもFKMもFPMもみんな同じって聞いた事あるんですが?」
 
T 「それはフッ化系ゴムとして、特性もよく似ててと言う意味ですね。 FKMはフッ化ビニリデン、
FPMは、フルオロエチレンプロピレンで、組成は別物です。また、バイトンはデュポン社の
商品名で、FPMに近いですが、バイトンにも種類があって成分は特性に合わせて微妙に
違うようですよ。」
 
A 「ん~やはり話が難しいですね・・・」

- 新シリーズで次回へ続く -

水処理サロン その42

2016-01-05
T : プラント設計担当 53才                  
A : 装置設計担当 43才

A 「鉄板槽のFRPライニングなんですが。」
 
T 「はい、いきなりやね。」
 
A 「ライニングに痛みが出来て、外壁腐食してるんですが?」
 
T 「まず、鉄が痛む=酸系の排水ですね。FRPの種類は何ですか?」
 
A 「え、FRPですけど?種類あるんですか?」
 
T 「FRPは、ファイバー+樹脂の複合素材で、現場で使うのはほぼファイバー3種類と樹脂3種類です。」
 
A 「じゃ、組み合わせで9種類という事ですか。」
 
T 「そうですね。ポリエステル系樹脂は薬品に関係ない耐候性重視なので、直接仕事に関係ないです。
ビニビス系は、強度があり耐薬品性が高くよく使います。ノボラック系は耐溶剤性と高温度での
使用に向いています。」
 
A 「ファイバーはどうですか?」
 
T 「まず、カーボン系がありますが、製品には多く使われていますが現場では、あまり使いません。
現場での主流はガラス繊維で、特別にGFRPとか呼ぶ時もあります。」
 
A 「あと、1種類はなんですか?」
 
T 「これは、特殊ですがフッ酸の時だけ、有機系の高張力ビニロンファイバーを使わないと
ガラス繊維が溶けて、すぐに穴が空きます。」
 
A 「そうですか・・・実は低濃度ですがフッ酸が、入った液なんです。」
 
T 「それは、まずいね。全体が痛みだすよ。早く手を打たないと・・・」
 
A 「でも不思議な事に、流入の落ち口付近の喫水線より上だけが腐食してるんです。」
 
T 「水面より下はどうも無いんですか?」 A 「はい 全然。」
 
T 「じゃあ、飛沫や壁に付着したフッ酸が、水分蒸発で濃度が上がり、ガラスを溶かしたんでしょ。」
 
A 「あ~、なるほど、ありえますね。じゃあ、早速ビニロンマットで補修して・・・
ガラスマットの上に、ビニロン張っても大丈夫ですか?」
 
T 「もともと、ガラス繊維の方が強度はあるので、下層の1plyだけ450#くらいのガラスマットを張ったり
するので大丈夫ですよ。」            A 「450# ?」
 
T 「ガラスマットの面積1平米当たりの重量です。 450g/m2」
 
A 「ほうほう、イコール、ガラスマットの厚みですね。」
 
T 「あ、それと、流入配管は水面下まで延長しておいて下さい。」
 
A 「あ~~~ ほんまですね。^^」

- 新シリーズで次回へ続く -
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